日本テレビの情報番組『スッキリ!!』のMCを務める加藤浩次に、来年3月以降の降板がウワサされている。日テレ関係者からは「ある大物司会者が後任を狙って、局の有力者に営業をかけている」という話まで聞かれるのだ。



 加藤の降板については、これまで何度かささやかれたことがあった。過去、生放送中に退席するという珍事や遅刻などがあり、そのたびに理由の説明が遅れて謎めいていたのだが、10月9日にも突然の欠席で降板のウワサが持ち上がっていた。

 番組開始時、上重聡アナウンサーが「今日は加藤さん、お休みです」と説明したものの、具体的な理由は明かされず、これは所属事務所から「身内の不幸があった」と説明されたが、実のところ真相は「キレやすい性格の、加藤の突発的な行動」だともいわれる。

 加藤といえば、“狂犬”の異名で知られる、自他ともに認める短気な性格で、芸人仲間からも「自分が正しいと思ったら、周囲を敵に回しても衝突する」と評されており、テレビマンからは「ゲストのアイドルのいじり方で、相手側の大手事務所からクレームが入ったときも絶対に折れなかった」という話が聞かれた。そのためか、日テレ内部には加藤に反発する者もいるという。

「加藤さんは夏にフジテレビの『27時間テレビ』で丸刈りになったんですが、『スッキリ!!』側にそのことを根回ししていなくて、局の役員会で問題になったんです。
番組スタッフはそこまで深刻に考えてなかったんですが、役員会に出ている有力な人物は、加藤降板を推しているみたいで……」(日テレ関係者)

 そして、その有力関係者と親しいのが、かつてワイドショーで昼の顔となっていた大物司会者だ。この司会者は事情あって現在、仕事をセーブしているところで、以前ほどの仕事量をこなしていないが、昼の帯番組への未練は大きいものがあり「ネックとなっていたギャラを半額に下げてでも、と頭を下げている」(同)という。

「芸能方面の実力者にも話をしているとかで、かつて司会者だったときに用意させていた希望メニューの食事なんかもいらないと言っていたそうです」(同)

 加藤は、3月で降板したテリー伊藤の件に関してもスタッフとぶつかったと伝えられているが、一方で大きな収入となっている『スッキリ!!』の仕事を加藤サイドがやすやすと手放すわけがないという話もある。

「加藤さんは、業界で“スッキリ!!御殿”といわれる推定5億円以上の豪邸を手に入れ、ここで定期的にホームパーティーを開いては、業界内のコネクションを広げているという話もありますからね。吉本興業もこの番組を守るために日テレとの関係をかなり強固にしている感じで、大物司会者の横ヤリに対しては、この司会者のゴシップを記者に流すぐらいのことはやりそうです」(同)

 もしも加藤が降板するとなれば、番組自体が消滅して新番組が始まりそうな気もするが、日本テレビにそのあたりについて聞いてみたところ、当然のように「そのような話は聞いておりません」と一蹴された。果たして……。

(文=ハイセーヤスダ)